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受け流す

皆さんは、周囲からの「短絡的な意見」にやる気を失ったことは無いでしょうか?

どうでも良いようなことであれば気にも留めないのですが、自分自身が真剣に考えて、積み上げてきた内容に対して、真っ向から否定され、高圧的に指示だけされてしまうような状況があると、今まで何だったのと、どっと疲れが出てしまいます。

自分自身も答えが分かっている訳ではなく、最前線で日々仕事を行い、様々な情報収集を行いながら実施している状況でも「絶対これで大丈夫」と言い切れる自信はありません。そんな中で、最前線に出ていない人から高圧的に言われてしまうと「最初から言ってくれよ!」と、地道にやっている人ほどやる気を失ってしまうのではないでしょうか?

本来であれば、その場で言葉の背景や相手の心理状態を理解し、相互理解を深めるのが王道になるのでしょうが、自分自身のスキルが高くないと充分な結果が得られません。

上記のような状態で仕事を進めなくてはならない状況だと、面倒な衝突を予め回避しないと回らなくなりますので、「まずお伺いを立ててから」のような仕事の進め方になります。さらにそのような状態が進むと、自分自身で考えなくても仕事が進むようになりますので、自分自身のやりたい事は何だったのか見失ってしまうように思います。自分自身のやりたいことが見えない状態では、仕事に対する達成感も得られなくなっていくのではないでしょうか?

面倒な衝突を避けつつも自分の進みたい方向に進むには如何すればよいか?
そこでお勧めしたいのが短絡的な意見を真に受けずに「受け流す」ことです。

その場は、相手が言っていることを真剣に聞いている振りをして過ごし、その後に自分自身の考えをどのように補強していくかを真剣に考える時間を作ります。自分で納得できれば、周囲の意見を取り入れても良いと思いますが、納得できなければ、自身の考えを補強し、もっと良い考えであることを証明していくようなアプローチを取るべきでしょう。
こうして、最前線でやっている実績と自信を確かなものにしながら、外乱は受け流すことで、本当にやるべきことが創造され、自分自身を動かし、それに伴って回りを動かしていけると思います。

どんなに組織が大きくなろうとも、または成熟しようとも、個人の思いが枯れてしまっては、組織は原動力を失います。自分自身のやりたかったことを見つめなおす時間を作るために、「あえて受け流してみる」のは如何でしょうか?

執筆:大作 孝男
※コラムは執筆者の個人的見解であり、iTiDコンサルティングの公式見解を示すものではありません。

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