開発組織編制 －開発組織のタイプ－
(3/8)
組織編制を考える際、製品開発を『専門化』と『統合』という二つの側面で捉えることが重要と理解できたところで、次にそれぞれの特性にあった開発組織とはいったいどんなものなのかを考えていく。 これは組織を選択する際の基本指針であり、今後の考察を深めていく上でも重要な鍵となるのでご注意いただきたい。
1.～機能別組織～『専門化』すなわち要素技術の確立に有利な組織
要素技術が成立するかどうかわからない混迷の時期を考えた場合、組織としてもなるべく専門知識やスキルの伝達、共有がスムーズで、専門性を高めやすい環境を整えるべきであろう。つまり、下図のような機能別組織を基本に組織作りを考えることになる。 一方デメリットとしては、部門間の調整機能や事業に関する判断事項がすべてトップに集約されるため、各部門の責任が曖昧になる点が挙げられる。（図2）
図2 機能別組織
◆7つのキープロセスのインデックス
