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評価(テスト)の最適化 -ここまでの解説-

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 ここまでの解説をまとめると、評価(テスト)を最適に実施していく上で重要なポイントは次の3点になる。

(1) 製品の評価内容の抽出する
  • 開発する製品の機能や特性などを実現する(正の論理)評価と、あってはならないことを明らかにし起きないようにする(負の論理)評価の両方を行うことによって製品評価の内容は網羅されること。
(2) 評価計画を作る
  • あらかじめ標準的な評価プロセスを作っておくことで、より計画的な評価を実現できること。
(3) 設計検証と製品評価の担当を分ける
  • 第3者的な観点での評価を実践すること。

 ではこれらのポイントについて、実際の開発現場ではどのように実施されているのかを企業の具体的な事例を通じて読み解いていくことにする。
 具体事例として挙げる企業は自動車部品メーカーA社(従業員数 : 1000名)と精密機械OEMメーカーB社(従業員数 : 10000名)、そして精密部品メーカーC社(従業員数 : 2500名)である。 3社ともに2007年度開発力調査結果は良好で、成功を収めた開発プロジェクトであり、且つ本章のテーマである『評価(テスト)の最適化』というプロセス品質指標の評点も高かった。

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