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アンゾフのマトリックス

経営戦略を検討するためのフレームワークの一つ。

縦軸に既存市場-新規市場、横軸に既存製品-新規製品を取り、4象限のマトリクスとしたもの。
この4象限から企業の成長戦略のアイデアを数多く抽出する。

アメリカの経済学者イゴール・アンゾフが、経営に軍事用語の戦略(strategy)という概念を持ち込み提唱し、1965年出版の「戦略経営論(Strategic Management)」では、長期的な計画とその実施による企業経営の重要性を説いた。

アンゾフのマトリクス

図:アンゾフのマトリクス
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このマトリクスは、売り方、プロモーションを考える時だけでなく、技術開発戦略を考える場合にも有効だ。
その場合、マッピングされる製品の売りとなる主要なセールスポイントを新技術有り、無しで、細分化して表現してみると、どの市場にどんな価値を何で提供しようとしているのかを表現できる。
こうすることで、開発しようとしている技術の意義、必要性、今後の開発の方向性を考えやすくなる。
このマトリクスは、市場から入ることも、製品、技術から入ることも出来て、かつ製品開発に関わる様々な立場の方が、共通で使えるフレームワークなので、関係者でディスカッションを行う際、製品説明を行う際など、相互理解の促進が必要な場面での活用が効果的だ。

ITIDでは、新規事業立ち上げ支援技術ロードマップ構築支援を行う際に、アンゾフのマトリックスの考え方を活用している。

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