開発プロセスは、機能、性能、コスト、生産容易性などの様々な観点から、机上や実機での検証を繰り返し、要求仕様を満足させる最適解を導こうとする非常に複雑なプロセスです。このようにプロセスを複雑にしている要因の一つは、開発プロセスを構成する各タスクが「相互依存的」であり、情報のフィードバックやタスクの繰り返しを多く含んでいる点にあります。
一方、従来のプロセス分析手法であるPERTやガントチャートなどは、タスクとその実施順序だけに着目するため、相互依存的なタスクを多く含む開発プロセスを記述するには、必ずしも適切ではありませんでした。
『DSM(Design Structure Matrix)』は、タスク間の「情報の相互依存度」に着目し、フィードバックや繰り返しを含む複雑な開発プロセスを分かりやすくコンパクトに表現するための手法です。
『DSM』を用いて現状のプロセスを可視化する事で、開発プロセスが抱える問題点が明らかになります。更に『DSM』を様々に操作する事で、プロセスの最適化を図る事が出来ます。

アプローチ
『DSM』による開発プロセスの分析は、以下のアプローチで進めます。
- 開発プロセスを構成するタスクを抽出します。
- タスク間の情報の相互依存度を、DSM形式で表記します。
- 各種のDSM分析手法を用いて、問題点の明確化や開発プロセスの分析・最適化を行います。
【分析手法の例】
- パーティショニング : タスクを並べ替える事で、依存関係のループの数とループの大きさを最小化します。
- クラスタリング : 連携を強化すべき領域を明確化します。

期待効果
- 開発プロセスの現状を正確に理解する事が出来ます。
- 最適なタスクの順序が導かれます。
- 事前予測や連携を強化すべきタスクが特定されます。
- リスクを考慮した開発期間・工数の予測値が算出されます。
- 製品構成や開発チームの分析・最適化に応用出来ます。
事例
DSMとは
DSM(Design Structure Matrix)は、カリフォルニア州立大学名誉教授のドナルド・スチュワード氏がGEに在籍していた当時、原子炉設計を支援するために開発したプロセス分析手法です。
90年代以降は、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のスティーブン・エッピンジャー教授らが中心となり、製品開発分野での適用研究が進められてきました。これまでに、ゼネラルモーターズ社やインテル社などの先進企業と共同で、DSMによるプロセス改革が行われています。
iTiDは、勉強会への参加などを通して研究に関わり、日本の製品開発の現場での実践と普及に努めています。
DSM(Design Structure Matrix)は、カリフォルニア州立大学名誉教授のドナルド・スチュワード氏がGEに在籍していた当時、原子炉設計を支援するために開発したプロセス分析手法です。
90年代以降は、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のスティーブン・エッピンジャー教授らが中心となり、製品開発分野での適用研究が進められてきました。これまでに、ゼネラルモーターズ社やインテル社などの先進企業と共同で、DSMによるプロセス改革が行われています。
iTiDは、勉強会への参加などを通して研究に関わり、日本の製品開発の現場での実践と普及に努めています。








