製造業のビジネス成果は、言うまでもなく「モノづくり」の巧拙にかかっています。より高い商品力を持つ製品を競合に先んじて開発し、安く安定的に生産出来る手段で市場に供給できた企業が勝ち残ります。この競争に打ち勝つために、製造業では製品自体、あるいは生産工程のパフォーマンスを高めるために様々な科学的/定量的な分析を通じてそれらのメカニズムの改善が進められてきています。
一方、もう一つの重要な競争ファクターである「開発生産性」のメカニズムの分析は恣意的/定性的な分析が主体的で、「開発生産性の向上度合いをどうやって測るのか?」、「取り組むべき課題の優先順位は本当にこれでいいのか?」といった根本的な疑問が拭えないままの状況が散見されます。
アセスメント指標/手法はどうあるべきか?
『iTiD INDEX』の開発に際しての思い入れをご紹介します。
アセスメント指標/手法は、お客様の企業や事業ユニットの開発生産性をより的確に把握出来るように、科学的/定量的なアプローチに則るテーラリングが出来なければならない。
一言で製造業といっても、開発しているものはデジタルカメラや携帯電話、コンシューマ向けの乗用車や事業者向けのトラックなど多岐に渡ります。このような状況では、「お客様が何を開発するかによってそのプロセスの勘所は同じ部分もあれば異なる部分もあるのでは?」という事が考えられます。
そのため、iTiDは、お客様の企業や事業ユニットの開発生産性をビジネスで求められるスピードで飛躍的に向上させるためには、「達成すべき事、やるべき事はそれぞれ異なっていていいはずで、それぞれに最適なアプローチがある」と考えています。他の企業や事業ユニットとのレベル比較をする前に、まずは自企業、事業ユニットにおいて「開発プロセスのどの領域の改革がビジネス成果向上に重要であるか?又は最も大きな成果に繋がるか?」を正しく理解する事が重要であると考えています。

アセスメント指標/手法は、自らが科学的/定量的なアプローチによって妥当性を証明し、進化出来るものでなければならない。
『iTiD INDEX』は単純に言うと開発生産性を測る計測器です。測る前に計測器として妥当性を確認する事、その測定に耐えうるものかを確認する事が必要です。
開発生産性を測る計測器としての妥当性とはどういう事かと言うと、
一つは「測定可能レンジ」という視点です。開発プロセスの領域毎にレベル診断を行う指標は“1〜5”の範囲でレーティングしますが、お客様の企業や事業ユニットのレベルがiTiDの想定するレベル5を越えるような状態であれば計測不可能となってしまいます。
もう一つは測定指標として抜け漏れや冗長な部分がないかという事です。 『iTiD INDEX』は開発の成果系指標と開発プロセスの領域毎の指標の2つの指標群を標準で装備していますが、妥当な指標であるには、“開発成果系“と”開発プロセス系”の評価スコアの間に必要十分な相関性が保たれていなければなりません。
『iTiD INDEX』は、計測器としての妥当性を科学的/定量的な視点で継続的にチェックし、抜け漏れや冗長な部分がないかを継続して検討し改善しています。
アプローチ
『iTiD INDEX』によるアセスメントは、以下のアプローチで進めます。
初めに、製品競争力や開発生産性(例えば、開発期間や開発工数、品質にかけるコストなど)を指数化した成果系のスコアと、開発プロセス領域毎のプロセス品質系のスコアを定量的に評価します。
同時に、上記の成果系スコアと開発プロセス品質系の各スコアとの相関性を分析し、お客様の製品開発の成果に影響の大きい開発プロセス領域を把握します。
次に、具体的な改革目標の設定を行います。
まずは開発期間の短縮度合いや開発工数の削減度合いなど開発成果系の目標設定を行い、その成果系の目標を達成するための開発プロセス品質系の目標設定に落とし込みます。
妥当な目標設定を行うために、開発成果系及び開発プロセス品質系それぞれで、同じ業界だけでなく他の業界との比較評価を行い、お客様の“強み”と“弱み”を正しく理解しながら、競合優位で具体的に実現可能な改革目標を設定していきます。
iTiD INDEXで設定した開発成果系と開発プロセス系の目標値は、その達成度合いを改革達成度を測る道具として継続的に使用していきます。

期待効果
- 開発プロセスの「強み/弱み」の定量的な理解
- 改革活動計画の妥当性向上
- 投資対効果試算の容易化
- 改革活動の継続的な達成度評価及び最適化








