「まち」はあらゆる社会システム(交通システム、医療・介護システムetc.)が複雑に絡み合って成り立っており、また各社会システムは、それぞれ独立した個別システム群(サービス、施設、製品、組織、人 etc.)が互いに有機的に繋がりあうことで、ひとつもしくは複数の価値を世の中に提供しています。このような複雑な統合システムである「まち」はSystem of Systems(SoS)であると捉えることができます。
製造業のノウハウを活かしたまちづくり支援
製造業で培われてきた実績ある考え方や方法論を応用しながら、システマチックにまちづくり事業を伴走支援
「まち」をシステムとして捉える
個別システム群は、それぞれ独立して開発・運用されるので、局所的に見れば、それぞれ個別に価値を提供しているように見えますが、まち全体の視座で考えると、個別システム群は互いに連携し合うことではじめてひとつ(もしくは複数)の社会システムとしての価値を社会に提供することができます。
(例えば、自動車という個別システムは、それ単体でも「移動する」という価値をユーザーに提供してはいますが、まち全体の視座で考えると、駐車場やガソリンスタンドなど他の個別システムと連携することで、交通システムというひとつの社会システムとしての価値を社会に提供することができます。)
まちづくり事業においては、個別システム毎にバラバラに検討が進むことが多いですが、まち全体として持続可能な社会を実現するためには、全体俯瞰しながら、この複雑な社会システムのレベルを如何にデザインしていくかが大事です。
ITIDは、「まち」をシステムとして捉え、この社会システムのデザインを重要視し、製造業で実績のある各種の考え方や方法論を応用しながら、まちづくり事業を伴走支援します。
製造業の優れた考え方や方法論はまちづくりでも応用できる
これまで製造業では、魅力的で高品質かつ複雑な製品を、不具合や手戻りなく、効率的に安く作って世の中に提供するために、多くの優れた考え方や方法論を生み出してきました。例えば、PDCA、カイゼン、トヨタ生産方式、各種の品質管理手法、実験計画法、システムズエンジニアリングなどがすでにあらゆる分野で応用されています。
製品の企画・開発・生産プロジェクトを成功させるために(失敗させないために)編み出されてきたこれら製造業の考え方や方法論は、「品質は工程で作りこむ」という言葉に代表されるように、個人の勘や経験だけに頼るのではなく、皆が正しい思考の仕方・仕事の仕方ができるよう、プロセスに着目した工夫を施すことによって、プロジェクトの成功の確率を上げる(失敗の確率を下げる)ことを可能にしています。
ITIDではこれまで、そのような考え方や方法論に加え、独自のメソッドも生み出し活用しながら、製品の企画・開発・生産の現場の伴走支援を行い、多くのプロジェクトを成功に導いてきました。
そういった支援を通して培ってきた考え方や方法論のエッセンスは、製造業に限らずあらゆる分野で応用ができます。特に、本来失敗が許されないはずの「まちづくり」においても同様の効果が見込めることから、私達は「製造業のノウハウを活かしたまちづくり支援」に取り組んでいます。
支援メニュー
- まちの構想立案支援
- まちづくり事業の推進マネジメント支援
- まちづくり人材育成支援
期待効果
・検討のヌケモレや事業の手戻りがないようシステマチックにまちづくり事業を進めることができます。・具体的な手段(サービス、施設、製品 etc.)ありきではなく、顧客(住民や来訪者)の要求分析を起点に、常に全体俯瞰しながら検討を進めますので、その地域のニーズや課題にマッチした「三方良し」となるまちの事業構想を導出できます。
・ワークショップ等を織り交ぜ自治体や地域関係者と共に伴走しながら検討を進めるので、関係者が当事者意識を持ちやすく、また関係者間の共通認識化も進むため、まちづくり事業が確実に前進します。