ITIDの特長features

経営者の皆様へのメッセージ

2001年6月のITID設立当初、私たちの挑戦は日本の製造業の「開発力」向上支援でした。商品開発の期間短縮や手戻り工数の削減、問題未然防止といった生産性や品質向上の活動がその代表例です。当時はまだ3DCADやCAEがようやく実務に普及し始めた時代で、開発力という言葉も一般的でなければ、その実力値の評価指標も曖昧でした。そのため、製造業に携わる経営の方々からも、いったい何から手を付けたらよいものかと数多くのご相談をいただきました。今では様々な企業で自社の仕事の問題点を見える化し、プロセス改善やデジタル化による開発力の向上を実現されています。

近年、時代とともに私たち消費者のニーズも多様化し、モノづくりの根幹である開発力を高めていくだけでは、モノの利用や消費ととともに生じるコトや時間の共感を期待しているユーザーの心をつかむことが難しくなりつつあります。一方、AIやIoTといったテクノロジーの進化により、モノとデータがつながり世の中の変化の兆しが予測できるようになりました。このことは、マーケットを精緻に調査し多くの人が満足する最大公約数の解を見出すモノづくりから、個々人が置かれている状況変化を常に満たしていく価値提供中心のやり方に変化しつつあることを意味しています。

消費者が感じる「これ、いいね。」は人それぞれです。人の気持ちにどう訴えかけ、どんな感動が提供できるのか。私たちがいつも気に留めておくべきテーマです。そのためには、モノやサービスの開発力を改善するだけでなく、消費者の心を正しくつかみ、新しい価値を生みだす「創起力」や、世に送り出した商品やサービスに対する反応をいち早く察知し改善と工夫を重ねていく「展開力」もあわせて強化し続けなければなりません。

ITIDはこれら3つの力「創起力」、「開発力」、「展開力」を価値提供力の構成要素と定義しました。常識にとらわれない新しいプロセスやそれに関わる人材、組織、デジタル技術のあり方とはどんな姿なのか。社会システム視点でモノやサービスを捉えたとき、私たちが暮らす社会にどのようなお役立ちが出来るのか。そういったことを自問自答していきながら、私たちITIDはお客様の価値提供力向上の実現に向け、誠心誠意尽力して参ります。今後とも、ご支援のほど心よりお願い申し上げます。

代表取締役社長 妹尾 真

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