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共感の輪を広げる改革プラン作り

 「改革を推進する立場になり、関係者に協力を依頼する際に、どうしたものかわからない。」「理屈や論理で説得して表面的には同意してもらえても、本気で改革を推進する協力者を集められない。」といったご相談を受けることがあります。

 改革活動を成功に導くには良い目標設定が必要です。ここで狙うのは改革に関わっていく皆さんが進む方針に共感できて改革を推進できる目標設定です。

 しかし、実際には各々の持つ様々な事情や考えに対して、ある意味で目をつぶって、改革を強いている場合も多いと思います。では共感を持ってもらい改革活動を広げていくにはどのように目標設定(プラン作り)をすればよいでしょうか?ここでは2つのポイントをご紹介します。また改革のような大きなことに限らず、小さなことでも共感を得て進めたいことも多いと思います。合わせて参考になれば幸いです。

1.改革を主導するメンバーとの共感

 活動の主体となるメンバーが共通の目標を作るには、いつごろにどんな状態になっていたいかを集まって話し合うことです。この際に各々の考えを1つずつ付箋紙に書き出すなどして共有することが大切です。そうすれば各メンバーが何をやりたいのか何を重要だと捉えているかを共有できて残せます。各メンバーのやりたいことが実現できるように役割分担して推進力を高めるのが近道です。

2.将来の関係者との共感

 改革を主導するメンバーの考えが共有できたら、次に改革プランを立案します。その際にはどのように共感の輪を広げて、活動の協力者を増やしていくかを考える必要があります。我々が改革活動を支援する際には以下の3点で魅力的なプランとなるように気をつけています。

 皆さんが考え抜いて目標設定した活動によって、共感の輪が広がりますように。

執筆:田畑 徳則
※コラムは執筆者の個人的見解であり、ITIDの公式見解を示すものではありません。

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