逆の欲求
コロナの毒性が弱まったこともあり旅行熱が一気に加熱しているようです。
【コロナ前の水準に「GW中に旅行に行く」26%、行き先は?(ITmedia)】
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2304/08/news041.html
海外からの訪日客も右肩上がりで増えており、街中で外国の方に会うことも珍しくなくなりました。我が家も例にもれず、GWに家族旅行を計画しています。GWが良い天気でありますように!
さて、旅行となると結構財布の紐がゆるんで散財しますよね。
そもそもなぜ人はお金や時間をかけてまで旅行に行くのでしょうか?思いつくもの列挙してみますと、
・素敵な景色をみたい
・(現地ならではの)美味しい料理を食べたい
・同行する人と同じ体験をしたい、仲を深めたい
・思い出を作りたい
・一人でゆっくりする時間をとりたい
・癒されたい
・非日常体験を味わいたい
・新しいことに挑戦したい
など、さまざまな理由が挙がります。これらの理由は、なんらかの欲求を満たそうとしていると捉えることもできます。
今までは、コロナ禍において、外出や外食や人に会うことを控えていました。「控える」という行動も、
・病気にかかりたくない
・他の人に迷惑をかけたくない
・迷惑な人だと思われたくない
といった欲求にもとづいた行動といえます。
この「病気にかかりたくない」(安全/安心欲求)と「非日常体験を味わいたい」(変化/刺激欲求)は、ほとんど反対の欲求と捉えることができます。これまで安心のために抑えられていた逆の欲求が増大し、今の旅行ブームを作っていると捉えることもできそうです。
このように、人は一見逆と思えるような欲求を持っています。
新しい商品やサービスを考える際にも、これまでの提供していたものは、どんな欲求を満たしてきたのか、逆の欲求には何があるのか、ということを考えると、これまでとは違った視点でのアイデアが浮かんできます。
----
上記の欲求についてさらに体系化し、ITIDとしてまとめたK-Matrixという発想法があります。
興味のある方はお問い合わせください。
シニアマネージャー 大屋 雄