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プロジェクトの活動計画 -はじめに-

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 プロジェクトの活動計画と聞いて、日程計画だけを思い浮かべる人もいれば、活動方針、達成目標、チームの活動ルール、見積り等も含めた重厚な計画書を思い浮かべる人もいるだろう。計画書に記載される項目を問わなければ、多くの開発組織で活動計画を作成しているのはほぼ間違いないところだ。

 そもそも、なぜプロジェクトの活動計画を作るのかといえば、長い期間、複数のチームや関係者がかかわる開発活動のベースとなるものが必要であり、また一般に「段取り七分仕事三分」といわれるように、開発の初期段階で必要な活動を洗い出し準備しておき、あとは計画に従って粛々と実施していくというのがセオリーだからだ。

 そしてその活動計画にどんなことを計画すべきなのか。過去さまざまなプロジェクト管理の知見が整理され、現在ではプロジェクト管理の知識体系PMBOKとしてまとめられるまでになっている。PMBOKには下図の通り9つの知識エリアがあり、それぞれに計画項目が用意されている。

PMBOK

 このPMBOKを参考にして活動計画を作成している組織も多いと思うが、各組織の事情に合わせて、開発規模によって計画書様式を変えたり、研究と開発で計画書様式を変えたりと工夫しているようだ。

 iTiDが実施した第2回開発力調査では、ほとんど全てのプロジェクトに活動計画が存在すること、成功プロジェクトと失敗プロジェクトでは活動計画の実行状態に大きな差があることが確認された。では、失敗プロジェクトの活動計画はどこに問題があり、成功プロジェクトと何が違うのだろうか。

 以降では、開発力調査における『プロジェクトの活動計画』の評点の高かった企業の具体事例を通して成功要因を読み解いていくことにする。

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