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開発組織編制 -はじめに-

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 社員はある決められた組織下で一定の役割を担い業務を遂行するのが一般的だ。そのため、社員が有機的に能力を発揮できるかどうかは、組織体制の巧拙に左右される部分も多い。しかしその一方で、会社の期待と組織体制の関係が社員に十分説明されないまま、組織という箱だけが一人歩きしてしまうケースも往々にある。

 更に、昨今の急激な経済状況の悪化は、企業にますます筋肉体質に変化することを求めており、限られたリソースを効果的かつ効率的に調整しながら社員のモチベーションを保ち続ける組織作りは、企業にとって急務の課題になっている。

 iTiDは第2回開発力調査の結果から、製品開発プロジェクトの成否に大きく影響を与えるプロセスの一つとして『開発組織編制』を導き出した。それを裏付ける背景として上記のような現状がある一方、『開発組織編制』のプロセス品質が高いと評価されたプロジェクトも少なからず存在した。今回、そういったプロジェクトのメンバーやその関係者に直接インタビューできる貴重な機会を頂き、数値結果からだけでは読み取れない背景や活動内容にまで踏み込んで調査した。

 本章では、『開発組織編制』をテーマにその基礎知識をおさらいした上で、評点の良かったある企業の具体事例を通して以下の三つの視点でその成功要因を読み解いていくことにする。
(1) 会社が抱える問題は何だったのか?
(2) その問題に対し、どのような戦略を立て組織に反映したのか?
(3) 新しい組織になって、どのような変化があったのか?

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