多事想論articles

デザインレビュー(設計審査会)

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 製品開発の中でデザインレビューの重要性が認められてから久しく、現在ほとんどの製造業各社にデザインレビューの仕組みが導入されている。 ISOの取得に合わせて導入したという企業も多いのではないだろうか。 このデザインレビューについてJISの中では、「アイテムの設計段階で、性能・機能・信頼性などを価格、納期などを考慮しながら設計について審査し改善を図ること。 審査には設計・製造・検査・運用などの各分野の専門家が参加する」と規定されている。つまりこれから作ろうとしている製品についてQCDの観点で問題がないかを、それぞれの専門家が適切なタイミングでチェックしながら開発を進めていくということである。 近年は開発期間の短期化傾向の中、手戻りを少なくして開発を進めていくためには、よりいっそうデザインレビューが重要になってきている。

 このデザインレビューを組織的に行うために、各企業はデザインレビューの実施時期や回数、参加者や移行基準を定義しプロセス化しているのが一般的である。 しかしながらiTiDが実施した第2回開発力調査の結果を見ると、必ずしも当初の目的に沿ったデザインレビューは実施されてないという実態が明らかになった。 その一方で、開発が成功したとされるプロジェクトの多くでデザインレビューが定義通りに実施されており、ここに何か鍵があるのではないかと考えた。

 本章では一般的なデザインレビューの現状を確認した上で、調査結果の評点の高かった企業の具体事例を通して成功要因を読み解いていくことにする。

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